エンディング産業展 初日

本日から東京ピッグサイトにおいて第4回エンディング産業展が開催され、開会式から参加いたしました。
会場である東京ピッグサイトは国内最大の展示場であり、入場口から展示場まで1キロ以上の距離があります。人の流れがなければ迷子になりそうです。
さて、会場は300以上のブースが開設され、まさに終活産業のアミューズメントランド状態でした。中でも納骨堂を実際に組み立て展示したり、霊柩車の最新型を数多く持ち込んだりと、各企業の取り組みの真剣さが感じられました。また、法律事務所や本願寺等の直接売り物がない団体やIT企業等のブースもあり、終活というテーマの全てが揃っていました。

今回の展示会のメインは数多くのセミナーの開催です。全部で8つの会場があり、それぞれのテーマでセミナーが開かれます。その中から
海洋散骨基礎知識
お寺をテーマパークに
「小さなお葬式」が考えるエンディング業界の展望
を選び受講しました。

まずは海洋散骨基礎知識です。
一般社団法人日本海洋散骨協会 副理事長の村田ますみ氏です。
海洋散骨の方法の説明の後、問題点として
◯ 行政手続きが追いついていない。
改葬許可において散骨を予定していないため、許可が下りない自治体がある。
◯ 漁協とのコンセンサスが得られないことがあり、苦情となる場合がある。
◯ 故人の遺志とは違う場合がある。
◯ ヤミ散骨の横行 * 海上運送法違反での散骨
◯ 海洋汚染
等があり、これらの問題点と対峙するために日本海洋散骨協会を設立し、ガイドラインを策定したということです。
また、散骨そのものの違法性については、墓埋法に散骨の規定がないことと法務省の供養としての常識範囲内であれば違法ではないという見解により違法性はないとの考えのようですが、私は特に判例がある訳ではなく、上記の問題点がある限りグレーゾーンであることには変わりないように思います。
その他、散骨の二極化について
葬送としての散骨
処分としての散骨
があり、後者であれば供養としての常識からは、かけ離れており、間違いなく違法のように思います。
このように、やや法解釈等について無理があるように思いますが、ブームでもある散骨についての最新トレンドを聞くことができて良かったと思います。

続いて、お寺をテーマパークに ですが、相続の話しが延々続き、30分過ぎても本題に入らず、挙句フードバンクの話しをはじめたため、途中退席させてもらいました。

本日最後のセミナーですが、「小さなお葬式」が考えるエンディング業界の展望 です。
講師はユニクエスト社の八田氏で、業界人なら誰でも知っている「小さなお葬式」の最高責任者であり、いかにもIT業界人風の若者ですが、セミナー内容はしっかりしており、10年後の終活者を考えると今からITを駆使することで10年後には「小さなお葬式」が標準となる。との考えのもと、業務を推進しているそうです。その点では当社も同感であり、実は現在、デジタル終活について当社も準備中です。
今回の展示会でもいくつかのIT系ブースがあり、多くの資料を入手したので、帰県後に吟味して業務に活かしたいと思います。

展示会は3日間、セミナーはあと6つ受講を予定しています。皆さんの終活に貢献できるように、しっかりと勉強してきたいと思います。